エッグボールの打ち方

 今月のスマッシュでは悪名高い増田健太郎がエッグボールの打ち方を解説している。その内容は相変わらず古くさい。エッグボールの打ち方として解説されているのはフラットドライブの打ち方で、これは昔ボールが柔らかかったため、強力なトップスピンを打とうとするとボールが変形し、すっぽ抜けてしまうのを防ぐための打ち方だ。昔はトップスピンは守備的ボールだった。それは高速に打つ事が不可能だったからだ。
 現代でもスクールなどはボール代を抑えるためにボールを何ヶ月も使用する。ボールはだんだんへたってきて、柔らかくなる。この時、起こる事がトップスピンが掛からなくなるという現象だ。ボールをこすり上げるとボールが変形してしまい、力が上手く伝わらないからだ。この結果、ボールは回転が掛からず、すっぽ抜けてしまうのだ。
 この状態の時には高速のトップスピンは打てず、いわゆる中ロブに近いムーボールを打つ事しかできなくなる。これは昔も同じで、トップスピンといえば、ムーンボールが主体だった。だから、古いコーチはトップスピンを評価しない。それは攻撃には全く使えないボールだからだ。
 この対策としてはボールをフラットに打ち、変形してストリングにへばりついた状態でこすり上げる事が有効だ。当然、現代の様な強力なスピンは掛からないが、ボールスピードを落とさずにそこそこのスピンボールが打てる。これを一般にはフラットドライブという。トップスピンと言わず、ドライブと言うのはスピン量が少ないからだ。増田健太郎の解説内容はこのフラットドライブそのものなのだ。
 雑誌にはプロがこのフラットドライブを多用しているかの様に連続写真が載っている。しかし、プロがこのボールを打つのはベースラインの中に入って高い打点からチャンスボールを叩き込む時だけだ。現実に写真をよく見れば、全員ベースラインの中に入っている。そして、最後のナダルだけが通常のトップスピンを打っているが、当然の事ながらボールをフラットに叩いてはいない。むしろ、急速にこすり上げているのだ。
 では、本当のエッグボールとはどうやって打つのだろうか?実はエッグボールなど存在はしない。これは単に身体能力の高いプロが高速にスウィングするため、トップスピンにもかかわらずボールスピードが速いだけだ。打ち方はアマチュアのトップスピンと全く同じだ。エッグボールを打つ特別な方法など存在はしないのだ。
 増田健太郎がおかしな解説をしているのは奴の頭の中では未だにウッドラケット時代の道具しか存在しないからだ。確かにウッドラケットでダンロップフォートを使用するなら理論は全く正しい。しかし、現代の道具ではでたらめもいいところだ。これがテニス雑誌の実態だ。これはテニスだけではない。日本の産業のほとんどが旧態依然としたままだ。家電製品が最新だからといって、日本全体が進歩したわけではない。進歩したのは製造技術だけだ。日本は平安時代からほとんど進歩はしていないのだ。

この記事へのコメント

ジェントルマン
2019年04月21日 05:32
今月のスマッシュでは悪名高い増田健太郎がエッグボールの打ち方を解説している。

というパワーワードに見せかけた常識。
ここだけで面白い。

スマッシュはクソ動画を量産体制に入った。
総合運動公園
2019年04月21日 11:57
エッグボール?この言葉って、突然出てきた言葉じゃないでしょうか?私がテニスにやりだした95年には、なかった。突然出てきて、妙に違和感を感じて、ずいぶん前にネットで調べたら、2000年代の半ばくらいに、確かBSがラケットの宣伝に使った言葉が最初じゃないかとの私の結論。エッグボールの説明とそれが打ちやすいとか?トッププロが打っているとか?
私には、トップスピンとどう違うのか?さっぱり。
当時、英語でいろいろ検索かけてもそんな言葉は、存在しなかったと。今も英語で検索かけても出てこない。
tennis warehouseのスレで書いたことあるが、なんじゃそれみたいな反応。誰も知らなかった。英語で言えばもっと
もらしい?和声英語?
ジェントルマン
2019年04月21日 17:20
運動公園さん

エッグボールとトップスピンの違いって明確化されてないんですよね。
ドライブとフラットドライブとフラット辺りもゴチャゴチャです。
ストロークで回転かかってないボールなんてありえません。
テニスは造語がよく作られるので仕方ないと思います。
今は動画が簡単に見られるし、作れるので、映像で見せる他ありません。
言葉は誤解の元です。

エッグボールはボブ・ブレッドが初めて日本に持ち込んだと雑誌で読みました。ホントかどうかは知りません。
アントニオ猪木がタバスコを日本に持ち込んだという話と同じ位信じていいのか、判断がつきません。
体質からBSが日本初ということはないと思います。
ジェントルマン
2019年04月21日 17:29
連続写真がダメなところは、解説しやすい写真をチョイスする事。
解説もおかしいが、チョイスする写真もおかしい。
連続写真を使ったまともな解説者は、もはや雑誌には存在しない。
総合運動公園
2019年04月22日 06:48
https://www.bs-sports.co.jp/press/2005/t0804_xblade/t0804_xblade.html

私が見たのは、これだと思います。4. 発売日 : 2005年8月23日。これより以前あったのか?
ボブフレッド云々の言葉、そういえば、調べた時に見たような気がします。けど、そんな英語ないのに外国人が使うだろうか?関係ないけど、ボブフレッドを三木(チャレンジャー開催)で何回も見ました。外見は、しょぼい親父だった。
日記ー
2019年04月22日 19:52
ボブが言ってたのは(テニスマガジン2005年2月号)

ネットの上を従来の(アガシの若い頃くらい?)トップスピンボールよりも
フラットに近い軌道で上昇しながら高く超えて、ベースライン近くで落下し後方に高く弾んでいくボール。
スピンなのでミスも少ない が攻撃的。(エースは取りにくいが)
速くて深くて弾むので、高い打点で食い込まれながら打たされる とのこと。


だって。
日付なんか興味ないけど。
日記ー
2019年04月23日 00:42
悪名高い増田なんとかですけど、あれだけ猛プッシュしていたスクエアスタンスではなく、セミオープンスタンスでエッグボールとかいうスピンボールを打っています。

そりゃ、元プロでもスクエアだとドスピン打つのはしんどいでしょう。
最初からセミオープンだけ教えてれば、スマッシュも少しはマシになる。まあ、日本テニス協会と癒着の疑いがあるテニス雑誌はいずれ隔月刊化し、消滅するでしょう。
日記ー
2019年04月23日 01:09
スマチューブって、これから世界に向かって戦う若手選手が、
ババアの介護をさせられる動画ばっかり。
どの層に売りたいのか意味不明。
赤松と保坂の画面汚し能力が高すぎる。
返事もろくにできない。
アマチュア代表としてのボジションをなぜあの二人にやらせるのだろう。(人がいないから・・・・・???)
男性陣からも、女性陣からも嫌われるだろう。
どん判。金ドブ。
これから世界で活躍したいプロ選手は出演してはいけない。
愛読者
2019年04月30日 21:59
スマッシュ読んできました。
確かにエッグ特集でした。
ただ一時期、エッグはナダルみたく
ラケットを下から上に強烈に振り上げて打て!ってのが
流行りだったような
(リバースするかどうかはは人それぞれ)
本当はどっちなのかと・・・
ナダルのエッグは、エッグそのものというより
サイドスピンがかかってるから打ちにくいいんでは?
と、個人的に思っています

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