初心者が上達に必要な要素

 ネット上にはたくさんのテニスの上達法が存在するが、残念ながらそのほとんどが実際には効果がない。この理由は明白で、これらのブログを書いている者には、運動神経が良く、何も考えずに自然に上手くなったため、上達法などほとんど理解していない筋肉馬鹿か、自分ではラケットを握った事がなく、ネットの情報を集めて、自分なりに屁理屈をこねているテニスオタクしか存在しないからだ。
 特に弱小プロが提供する有料のDVDはくせものだ。彼らは幼少の頃からテニスをやっているため、初心者が陥る問題をほとんど理解していない。彼らはそんな問題には直面せず、無意識に上手くなってしまったのだ。だから、弱小とはいえプロになれた。彼らのテニスが一般プレーヤより優れているからといって、その上達法まで優れているわけではない。むしろ、弱小のまま終わったという事は自分なりに工夫する能力に欠けていたからと考えるべきだ。つまり、頭はほとんど使用していないからプロでは通用しなかったのだ。彼らから教わる事など何もないのだ。
 そこで、工場の改善法を利用し、自分なりに上達法を構築してきた我々の上達法を以下に解説する。この方法は一般には全く流通していない。このブログオリジナルだ。本当に重要な情報はネットにも存在しない。自分で構築するしかないのだ。
 上達に必要な要素を以下に示す。

1. スウィングスピード―――テニスではある一定のスウィングスピードが不可欠だ。これはスウィングが速ければ、ボールがストリングに張り付き、ボールコントロールがしやすくなるからだ。したがって、上達のためには初めからハードヒットを目指すべきだ。ただし、コントロールを失うほど馬鹿打ちしてはいけない。コントロールの範囲内で最大のスピードを目指すのだ。
2. ボールの回転―――ボールコントロールにはトップスピンが不可欠だ。これは単にコートに入れやすくなるだけでなく、スピンをかけた方がコントロールがしやすいのだ。だから、ボレーなどではアンダースピンをかける。フラットボールはわずかな面の狂いでボールがそれてしまう。それはトッププロ並みのテクニックがなければ難しいのだ。トップスピンをかけるには面をわずかに伏せれば良い。こうするとボールをネットに掛けないために自然にラケットを振り上げるようになる。面を伏せる事がトップスピンの重要なコツなのである。
3. 最適なグリップ―――最適なグリップは人により異なる。これは骨格が人それぞれだからだ。おかしなフォームの癖が付くのは大抵グリップが合っておらず、ボールを無理にコントロールしようとするからだ。グリップが最適なら小手先で操作をしなくてもボールは自然に打てる。特にウェスタングリップは完全に無意識にボールをコントロールできる。先ずはウェスタンを試し、その後、それより厚いグリップや薄いグリップを試してみるべきだろう。
4. オープンスタンス(体の回転)―――現代テニスの基本は体の回転でボールを打つ事だ。かつての体重移動は全く使用しない。この動作を憶えるにはオープンスタンスが最適である。これはオープンスタンスでは原理的に体重移動が不可能だからだ。したがって、ボールを飛ばすためには自然に体の回転を使用するようになる。スクエアスタンスはこうしたコツを習得しにくい。あれはオープンスタンスが難しいイースタングリップで初心者が手っ取り早くボールを飛ばすための方法なのだ。
5. 調整力(コーディネーション)―――調整力には2つの要素が存在する。それは崩れた体勢でもボールを何とか返す技術とボールの回転やコースを自在にコントロールする技術だ。こうした技術がなければ、実際のゲームではほとんどショットが返らない。球出しでは上手いのに、ゲームでは全く打てないのはそのためだ。ボールを何とか返す技術は振り回しで習得できる。また、ボールのコントロール力は球出しで意識してボールの回転を変えたり、コースを変えたりする事で習得可能だ。フォームを固める事はほとんど意味がない。打点を一定にする事も現実性がない。テニスではストライクゾーンにボールが来る事はないのだ。

 上記の技術は軟式のボールを硬式のフォームで打つと習得しやすい。軟式ボールは軽く、柔らかいのでハードヒットがしやすく、ボールコントロールも楽なのだ。ただし、シングルバックハンドはグリップが厚くなりすぎないように注意する必要がある。これは面を伏せすぎたフォームでも軟式ボールは上手く打ててしまうからだ。硬式ボールはより面を垂直にしないとコントロールができない。これは硬い硬式ボールの方が球離れが速いからだ。
 軟式ボールである程度上手くなったら早い段階で硬式ボールに移行する。いつまでも軟式ボールを打っていると、軟式に過剰適応してしまい、硬式ボールに適応できなくなる。軟式ボールの使用は一時的に過ぎないのだ。
 こうした方法を我々が知っているのは、長年コートで実験を繰り返したからだ。実験をして実感する事が机上の空論がいかに役に立たないかだ。実験室の単純化された状況と事なり、現実の世界は非常に複雑な要素が絡んでいる。したがって、数式で予測する様な事はほとんどできない。物理学の法則などテニスの複雑さの前では全く無力だ。しかし、これが現実社会というものだ。
 だから、地道に検証を繰り返す改善が有効なのだ。そして、この方法だけが天才的知能に勝てる唯一の方法だ。たいていの場合には頭の良いやつに馬鹿は勝てない。彼らは必ず成功する。答えが分かっているのだから当然だ。ジョブズがスマートフォンを成功させたのも、売れるのが初めから分かっていたからだ。これが予測できない日本の経営者に勝ち目などあるはずはないのだ。

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