コーチング詐欺

 以前、テニススクールでは初心者は金づるに過ぎない事を記事にした。

以前の記事


こうした事が起こるのはスクールには効果的な上達法など存在しないからだ。しかし、読者の中には「そんなひどい事を日本企業がするだろうか?」と疑問に思う者もいるだろう。しかし、今回はもっと興味深い記事が見付かった。そこではシャラポアも我々と同じ様な事をスクールに対し証言しているのだ。

シャラポアの自伝


そのスクールとは何と世界的に有名なIMGアカデミーだ。ここでも金持ちの子息が金づるになっている事を指摘されている。彼らはプロになれると親に信じられて高いレッスン料を払ってもらっているわけだが、シャラポアに言わせれば、「甘やかされたガキ」であり、決してプロになる事はないのだ。
 しかし、こうした「コーチング詐欺」は実は多くの分野で行われている。その代表が、経営コンサルタントや精神科医、自己啓発本である。彼らは親切めかして成功法を教えてくれる。しかし、ほとんどのノウハウには全く効果がない。しかし、料金だけはしっかり取られるのだ。彼らが詐欺と呼ばれないのはライザップの様に結果を保証していないからだ。そのため、それらしいデマカセを言うだけだ。それでも日本では多くの人間がお金を払う。日本人はおいしい話には目がないのだ。
 このブログはこうした現実の中で自分で試行錯誤をして成功法を自ら見つけ出す事を推奨している。他人のノウハウは役に立たない。成功法は時代や分野によっても変わるし、正しい方法も自分には合わない場合もある。結局、上手くいくかの最終確認は自分でやるしかない。一般の成功法は試行錯誤のきっかけぐらいに使用すべきだ。例えば、「打点を前にしろ」というアドバイスを聞いたら、「実際の所、最適の打点はどこだろう」と実験をするきっかけにするのだ。最終的に最適の打点は自分で見付ける。そうするとコーチが言うよりかなり後ろの方がスピンが掛けやすく、ボールが安定する事が分かるのだ。
 どうも世の中の人間はゲームの攻略法の様なものが現実世界にも存在していると信じているらしい。その攻略法を知れば、明日からイチローの様にメジャーで活躍できると信じているのだ。そんな方法があるなら、何でイチローは常人では不可能とも思える高度なトレーニングをするのだろう?少し考えれば小学生でも分かりそうなものだ。この辺の所がおかしいから、日本は陰陽師の時代から詐欺大国なのだ。

この記事へのコメント

純粋な疑問
2018年07月27日 23:56
私もスクールに騙された口なので、人のことは言えないですけど、スクールでは本当にカモにされている人が本当に多いこと多いこと。恐ろしいことに、大して上達していない人が多い中で、コーチをまるで疑いもせず神様か何かだと妄信している人が本当に多いことは、驚かされます。

このブログでは再三に警告していますが、あれは実体験しないと分からないものなのかもしれません。

日本のスクール詐欺に関しても、アメリカも一緒なのかもしれませんね。組織活動とは、何をするにも運営資金が必要になります。そうしたら、必然的に誰かが損を被らないと組織の仕事は、回ることはないと思います。

そうならないためには、jacobさんが繰り返しブログで言っていることですが、自分の頭で考える。それを怠れば、待っているのは詐欺被害なのでしょう。当たり前のことかもしれませんが、本当に考えさせられるテーマです。
ken
2018年08月04日 17:23
長文失礼します。
いつも楽しく拝見させていただいております。
私は元テニスコーチです。スクールで様々なことを学べると思い、コーチを始めたのですが、そのスクールで、上達法を学べることはほぼありませんでした。なので、私は自分で様々な指導者講習会を受講したり、書籍等を購入し勉強することで知識を蓄えていきました。なので、jacobさんのおっしゃっていることはとてもわかります。私もその詐欺をしていたのですから。

テニススクール、すなわちスクールを経営している会社は基本的に利潤が目的です。このため、経営者側は生徒さんが上達しようがしまいが、そのスクールの会員でいてくれることが全てです。だから、生徒さんを上達させるよりも、会員のままでいさせることを重視したレッスンを指導されました。例えば「生徒さんのレッスンの満足度は打ったボールの数に比例する。だから、指導して時間を無駄にするよりとにかく打たせること。」です。
スマートセンサー等を使用し、ラケットでボールを打った回数等を計測して、満足度と打った球数の相関図を見せられたこともあります。

ただ、全てのスクールがお金を重視しているというわけではないと思います。世界に通用するための方法論を持ち、上達を重視しているスクール、というより、そういうコーチがいると私は思います。ただ、上述したスクールが大半を占めているので、上達を重視したスクールにたどり着くのは相当苦労すると思いますが。

コーチたちは少なくとも生徒さんには上達してほしいと願っています。しかし、そのために必要な環境や知識、技術等が足りていないことは理解しています。

ken2
2018年08月04日 17:23
ただ、コーチ側の目線で一つだけ反論させてください。我々コーチがいうことすべてが効果がないわけではないと思います。今でも積極的に勉強をしているコーチたちは、日々変わるテニスの技術に対応し、それをどうレッスンに落とし込んでいくのかを考えています(かなり少数派ですが・・・)。その過程を私は見てきました。だからJacobさんがこのブログでおっしゃること、実践していることは、とても興味があるのです。

テニススクールが詐欺だと思われてしますのは、様々な原因があると思います。ただ、コーチ側からして、感覚を言葉で伝えることはすごく難しいです。他にも、バイオメカニクス等の学術的な観点から理論的に伝えようとしたところで、それを伝えるのには時間がかかります。だから、コーチ側は誰でもわかるように、わかりやすくシンプルな言葉を使わざるをえません。そのシンプルな言葉が誤解を生んでしまう原因になってしまうと私は考えます。

それらを解決するには、一人一人に合わせて、丁寧にレッスンを行うことだと思いますが、それは現在のレッスン制度では厳しいです。一度、経営者側にレッスン制度について提案したのですが、「そうしたければ、高い金額を払ってもらってプライベートレッスンをやればいい。そのためのレッスンは用意しているだろ」と論破されました。

ここから少し厳しい私の意見ですが、
正直なところ、大人が上達するには週1、約80分のレッスンでは、無理があります。特に「コーチに教えてもらえば上達する」と、上達を他人任せにしている人は私の経験上、上達しません。
ken3
2018年08月04日 17:24
コーチ陣ができることは、その生徒さんに合った上達法、もしくは解決法を見出し、その練習方法を教えることまでです。その練習をするかしないかは、生徒さん次第です(ジュニアとかには、強制的にやらせたりしますが・・・)。また、その練習から何を学び取り、何を理解するかも生徒さん次第です。何を学び取るか、まで教えることもありますが、それは生徒さんの考える力が身につかないので、考えて、かつ実践しているのを確認してから教えるのが良いと考えているコーチが多い気がします。

上達をしようとしていない人は、何も考えていないことが多く、教えたとしても、フォームなどを変化させてミスをすることを嫌うので、それを続けようとせず、すぐに元に戻ってしまいます。だから、コーチは本当に上達しようとしている人にしか、本気のアドバイスはしないです(上達する意識がない人とある人が同じクラスというのも問題かもしれませんが・・・)。本気のアドバイスをしないということは、厳しいことを言わないということです。たとえその人の練習量が圧倒的に足りていなくても、そのようなことは言いません。嫌われるから。ただ、今まで私のみた限りでは、単純に練習量が足りていない人が多いです・・・。


スポーツのような感覚的なことを覚え、理解し、実践できるようになるまではどうしても時間がかかってしまいます。中学の理科・社会の暗記科目のように、覚えればすぐに結果がついてくるようなことはスポーツにはないと私は考えます。だから、コーチに言われた練習を続けることでしか、上達はあり得ません。それは一度でもがんばって練習した経験のある方はわかると思います。
ken4
2018年08月04日 17:24
どのスクールのコーチも口をそろえてこう言います。
「上達する人はする、しない人はしない」

テニスを上達したければ、jacobさんのおっしゃる通り、様々な情報に触れ、検証を繰り返し、自分に合っているものを自分で試行錯誤していくしかないと思います。


詐欺と言われてしまうようなスクールでコーチをしていた私ですが、自分自身でトライアンドエラーができる人が多くなればいいなと思っています。
ぴーすけ
2018年08月09日 21:55
通常のテニススクールはあくまでもエクササイズの場所でしょう。
1コートで8人やら10人の生徒を教えねばなりません。
詐欺とかは言い過ぎですよ。

またテニスを皆テニスを上手くなりたいと思ってスクールに通いますが上手くなりたい具合は人によって異なります。全ての人が、試合に勝つため毎週試合にエントリーして併せて、いくつものショットの技術を磨くことと基礎体力のトレーニングをしなければならないって訳じゃありません。寧ろファンテニスの方が大多数なので今のスタイルなのでしょう。

IMGのアダルトキャンプなんかではテキトーにやりたい人にも別に怒らないみたいです。が、追い込みたい人には修造チャレンジさながらどこまでも付き合ってくれるらしいです。

因みにアカデミー賞を取った映画「セッション」をご存知でしょうか?
主人公のジャズドラマーは最高を目指して人付き合いを辞め彼女とも別れひたすら練習に励んで行くといった映画ですが、アメリカ人も全て科学的にって訳では無く、当然、根性があることが前提であるので流行ったのではないでしょうか?

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